こんにちは。
飯田橋のカウンセリングルーム、サードプレイスのナカヤマミチです。
「ほめて育てる」という言葉は、ここ10年で育児書やビジネス書ですっかり定着したなという印象をもっているのですが、実際:
ほめられる→うれしいし自信がでる→意欲がでる→もっとやってみる→もっとほめられる→もっと自信がでる→・・・、みたいないい循環になるようです。
反対に、へたっぴなほめ方をすると、ほめられたほうはなんだかバカにされた感じがして、意欲低下を招く、という望ましくない効果を招きそうな要素があって、そこのところが「ほめることは難しい」という評価につながっているのではないでしょうか。
上手にほめるコツは「具体的にほめる」ことです。
「具体的にほめる」のは一般的に「すごいね」「かっこいいね」とほめるのとは違って、どういうところがすごいのか、かっこいいのか、観察したことを詳しく伝えてほめる方法です。例えば:
「今のプレゼンテーション、とてもイラストが鮮やかで新しいデータもたくさん入っててすばらしかったですね」(会社の同僚に)
とか
「自分でお洋服が全部着れたのかっこいいね!」(3歳の子どもに)
このようにきちんと事実に基づいてほめてもらえると、ほめられたほうは自分のことをちゃんとみて正当に評価してくれているなと実感できます。
「具体的にほめる」のは実際やってみると難しく感じられるかもしれません。このような新しいスキルが板につくようになるには、練習が必要です。
練習でスキルが上達してきたら、自分自身にも「この具体的にほめる」スキルを使ってください。
「今日は私早起きして、仕事を片づけた!エライ!」というのも大事ですが、
「今日はいろいろ嫌なこともあったけど耐えて今、無事にお布団に入れましたね、お疲れ様」みたいに、人知れぬ苦労も報いてあげましょう。
周りの人からは見えないいろいろな苦労が自分にはあるのです。それを知っているのは自分だけなのです。それをしっかりと労ってあげましょうね。
ではまた!
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