こんにちは。
飯田橋のカウンセリングルーム、サードプレイスのナカヤマミチです。
今日もまた花粉が飛んでいます・・・。
花粉症は、日本では1970年代後半から徐々に増加し、今では国民の4人に1人が花粉症持ち、といわれるまでになりました。
花粉症の症状の緩和のために、早めに薬を飲んでおくことやストレスや疲れをためないようにすること、花粉を衣服や身体につけないように諸々の対策をこうじることが肝要とされています。
つまり、症状の緩和のために、①薬(医学的アプローチ)、②ストレスケア(心理社会学的アプローチ)、③セルフケア(自分アプローチ、と呼びましょうか)という3つの方向からの重複的なアプローチが大切なのです。
実は、うつやトラウマ症状などの心や精神的な症状と呼ばれるものも、その緩和や回復への基本的なアプローチは花粉症と同じと考えられています。
服薬、という医学的なアプローチ、悩みを話したり、環境を整えたりする心理社会学的なアプローチの他に、セルフケアという自分アプローチが欠かせないのです。
ここでいうセルフケアって例えばこんなことです。
ひとつには、身体に心地良く感じるセルフケアがあります。足湯につかったり、ゆっくりストレッチや呼吸をしたり、温かい飲み物を飲んだりすることです。
また、気分をポジティブにさせる行動があげられます。面白い本(マンガでもいいですよ!)を読んだり、散歩をしてみたり、ちょっと気力のある時はコンサートなどに行ってみたりすることです。
もう一つは、自分のことを落ち込ませている考えや、自分を責めているような考えに気が付いて、それについてもう一度考え直してみることです。そしてできれば、違った視点から自分をみてみることです(この辺の詳しいやり方は認知療法の本なんかにのっています)。
このように挙げていくとセルフケアは簡単なようでいて、実践するとなるとなかなか奥が深くて難しいのだなとわかります。
でも(変ないい方に聞こえるかもしれませんが)練習すると上手になるものです。
セルフケアしてあげるほど自分のこと好きじゃないとか、自分はセルフケアする価値がない人間だとか、または、どうにも自分が自分を大切にするってことに抵抗を感じる、という人もいます。
その人がそう考えるのも深い理由があるからにちがいありません。
そういう時は、その考えに逆らわない程度にゆっくりと、やれそうな「自分アプローチ」をしてみてください。
そうしてセルフケアが上手になると、ちょっと自分のコントロールが上手になったような気持ちになれます。そしてちょっと自信がついた感じが得られるかもしれません。
ちょっとの積み重ねが回復につながるのです。
ではまた。
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