こんにちは。
飯田橋のカウンセリング・オフィス、サードプレイスのナカヤマです。
PE(持続エクスポージャー療法)では主に二つの手続きを行います。
一つは自分のトラウマの記憶を言葉にして語ること。
もう一つは、トラウマのことを思い出すために避けていることなどに実際にチャレンジしてみることです。この日常生活でのチャレンジをPEでは「現実エクスポージャー」と呼んで、安全に、かつ首尾よく成功できるようにセラピストと相談しながら行います。
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では、私の牛乳嫌いを克服する過程を、現実エクスポージャーの過程に見立てています。
ハーマンは『心的外傷と回復』の中でトラウマの中核は「無力化」と「他者からの離断」と述べていますが、裏を返せば回復の鍵はこれらの反対にある、ということです。
私が牛乳を飲めるようになってエッヘンという気持ちになっていたときに、まさに私は自分が「できた!」と自分に力があるってことを感じていましたし、そこには応援してくれるハタノ先生やタカハシくんがいて、私は一人ではなかったのです。
トラウマからの回復はすべからくこのようでなくては、と思います。
それでは、また来週の火曜日に!