こんにちは。
飯田橋のカウンセリングオフィス、サードプレイスのナカヤマです。
私が初めて「複雑性PTSD」という概念を知ったのは、約20年前にジュディス・ハーマンの『心的外傷と回復』を読んだときです(この本のはじめに出てくるトラウマの歴史に関する章は圧巻です。それをいうなら、この本全部が本当に圧巻です)。
ハーマンは、長い間何度も虐待などの被害の体験を受けた人々の感情や認知がネガティブな方向に変化すること、そしてその変化が社会では望ましくないもの、病理的であるとレッテルが貼られて、治療ではなく誹謗中傷や差別の対象となっていることをその著書の中で明らかにしています。
そして、トラウマの被害者がそのスティグマから解放され、きちんとしたケアや治療を受けられることを目的として提唱した診断名が「複雑性PTSD」なのです。
この診断名に込められた精神に私も深く賛同しつつ、2018年で最も読まれた記事をご紹介します。☞【複雑性PTSD】診断がつく、ということは治療法があるということです
ではまた。