こんにちは。
飯田橋のこぢんまりしたカウンセリングオフィス、サードプレイスのナカヤマです。
今朝電車に乗っていた時のことです。珍しくラッシュ時の電車の中のつり革につかまって、いつもより早めの仕事に向かっていました。
駅で電車が止まり、ドッと人が乗り込んできたその勢いに押され、私は握っていたつり革を突然手放すような形になりました。私が手放したつり革は弧を描き、そこに眼鏡の男性が押し出されて、その男性の額にコツンと当たりました。
男性は顔をしかめ、私は「すいません」と声をかけました。男性は私の方を見ようともせず、顔をしかめたまま、かけていた眼鏡を外し、仔細げに調べはじました。
私は再び「すいません、大丈夫ですか」とささやき声で、でも相手には聞こえるように言ったつもりでしたが、男性はそれには答えず、尚も、ためつすがめつ眼鏡を見ています。
うん。レンズに傷はついてないよ。私は目がいいからね、大丈夫大丈夫、傷とかついてないから。
と私は心の中で思いながら男性の様子を見つめます。男性はレンズを食い入るように見ています。
だから大丈夫だって。オオゲサだなぁ。
と私は思いましたが、ふと心配にもなりました。
レンズに傷を発見した男性が、私を告発するつもりかもしれないと思ったからです。
そんなことになったら、私はうっかり自分の連絡先を教えないようにするんだ。じゃないと揉めた時に困るからね。連絡先教えて下さいって言われたら、私は冷静に、では警察に行きましょうというんだ。あれ、こういう時って警察でよかったんだっけ。鉄道警察みたいなところがあったんだっけ。そこだと痴漢になっちゃうのかな。いや、私は痴漢はしていない。とにかく私は心をしっかり持って、対応するんだ。
と心の中で言い聞かせているうちに、電車はターミナル駅に着き、男性は他の乗客とともに流されて電車を降りていきました。
それを見てほっとしながら、降りようとした私の額に、他の乗客が離したつり革がコツンと当たりました。
え。これ、めっちゃ痛いんですけど。
今朝の私は共感力というか思いやりのココロがちょっと足りなかったかもしれません。
師走になり、町にも私にもいささか余裕がなくなっている中、また今年も12月の金曜日は2019 年の記事のアクセス数カウントダウンをします。
去年とほぼほぼ一緒なんですが。
でもどうぞ、一年のふりかえりにお付き合い下さい。