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東京千代田区飯田橋にあるカウンセリングルーム、サードプレイスのブログです。

サードプレイス心理療法

【カウンセリング入門】上手く話せないと思うときはあなたのせいではなく、カウンセラーのせいなのです

こんにちは。

飯田橋のカウンセリングルーム、サードプレイスのナカヤマミチです。

あらためて、カウンセリングって何でしょう(この問いに関しては臨床心理学の教科書に重厚な文章でもって記述されていますので、そちらも参考にどうぞ。でも私の考えはちょっとだけ違うのでここに書きたいと思いました)。

カウンセリングという言葉は多くの場面で使われています。

心理のカウンセリングとその他のカウンセリング、例えば住まいに関するカウンセリング、保険のカウンセリング、カウンセリング化粧品、英会話の(講師でも受付でもない)カウンセラーなどなどいろいろありますが、それらとは実際どう違うのでしょうか。

 

お店(英語教室やエステサロン、という場面もあります)では、お店の人が、時間を取って丁寧に聞き取りを行ういうプロセスを通して、顧客に商品(サービスを含む)を購入してもらう、というゴールに向かうことを「カウンセリング」と呼んでいます。

すなわちここでは、「カウンセリング」は、目的(商品を購入してもらう)のための手段(ニーズを聞いたり、商品説明したりする行為)なのです。

 

心理のカウンセリングはそれとは違い、お話しすること自体が目的です。

自分の大切な話や悩み事を相手に話してきちんと受け止めてもらうと気持ちがほっとするし、身体が軽やかになります。

そうするともっと自分に集中して自分のことが考えられるようになります。それが自分の過去の出来事についての整理を促したり、現在の症状への対処が上手くなったり、これからの人生についてポジティブな気持ちを持つことにつながります。

 

一方で心理のカウンセリングでよくなった気持ちがしないばかりか、疲れたり混乱した、という人もいます。

これは、決してその人のせいではありません。聞き手(カウンセラー)が上手に聞けていないせいなのです。

 

しばしば私たちは自分の話が相手に伝わらなかったとき、自分の伝え方が悪かったせいなのかと考えたり、そもそも自分の話は誰にもわかってもらえないのかもと感じたりします。

だから、カウンセラーと話しているときにも上手く伝わっていないような違和感を感じると、つい自分のせいにしがちです。

でもここで心に留めておいてほしいのは、カウンセリングであなたがうまく話せないのはカウンセラーのせいだ、ということです。

そういうときは、どうやって聞いてもらったら話しやすくなるのか伝えてください。または、どのようなことが話そうとするときに邪魔になっているのか言ってみてください。

カウンセラーはそれらのことについて真剣に取り組んだり、修正したいと思っています。

 

でも、まれに「自分のスタイル」を押し通したいカウンセラーもいます。

そういうカウンセラーはオハライバコにしちゃって次に行っていいのです。

 

カウンセラーをオハライバコにした後にもっと知りたいという方はこちら☞【カウンセリング入門】話すことは手段にもなります

ではまた!

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ストレスセルフケアトラウマ呼吸

【ストレスと呼吸】今は安全だってことを、身体と心は呼吸によって学ぶことができます

こんにちは。

飯田橋のカウンセリングルーム、サードプレイスのナカヤマです。

昨日の記事で息を吐くことについてちょっと触れました。

今日は呼吸についてもうちょっとお伝えしたいなと思います。

 

ストレスがかかっている時に自分の呼吸に注意してみると、口で息をしていたり、息が浅かったり、時々止まっていたり(!)することに気が付きます。

一時的なストレス、例えば、試験の前や仕事のプレゼンの前、挙式などなにかの行事の前で息が浅くなっていても、その出来事が終わればまた自然と普通の呼吸に戻ります。

 

でも、そのストレスが長く続くものだったりする出来事の場合、例えば、子ども時代の虐待、学校でのいじめ、会社でのパワハラやDV(ドメスティックバイオレンス)などでは、それが終わった後も呼吸の浅さが身体の癖のように残ることはよくあることです。

浅くて早い呼吸をするということは「気を抜いていない」ということで、想定外の危険な状況に素早く対応するためにはとても大切です。浅い呼吸をすることは、その時、自分の身体や心を守るために必要なことでした。

 

でも、今、比較的安全なところにいることができているなら、自分の身体と心をもっと安心させてあげるために、ゆっくりとした呼吸の練習をしてみてください。今は気を抜いても大丈夫だってことを、もう一度身体と心が学ぶのです。

ゆっくりとした呼吸はお医者さんや心理の先生、またはヨガの先生、いろんな人から学べると思います。自分が心地よいと感じる呼吸法を探してみてくださいね。

ではまた。

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うつセルフケア

【うつと休息】ココロの休息は実に難しいという件について

こんにちは。

飯田橋のカウンセリングルーム、サードプレイスのナカヤマです。

 

今日は「うつと休息」について。

お医者さんに行ってうつの診断が出されると、薬を処方されて、「まずは休んでくださいね」と休息することをすすめられると思います。

そこで家に帰って布団をひいて中に入ってみたけど、なんだか気持ちがざわざわする。過去の失敗を思い出して自分を責めたり、将来が不安になって泣いたりして、まんじりともせず横たわっている。

この状態って休息しているって言えないですよね。実はうつの時に本当の意味で休息するのはなかなか難しいのです。

 

うつは心の症状です。

心を休ませるにはどうしたらいいのでしょうか。それが意外と難しいのは、うつになる前までは、身体が休まってたら、だいたい心も(セットで)休まってたからです。

心を休ませるということ自体、人生の中であまりやったことがないことです。人生であまりやったことないことをするのはチャレンジです。そして、それが上手にできるようになるには練習が必要なのです。

 

ゆっくり横たわっているのが心の休息になる人もいるし、身体を動かすことだったり、自分の好きなことをしているのが心の休息になる人もいます。

一般的にはストレッチしたり、ゆっくり息を吐いたりすることは心の休息になるようです。

 

大切なのは自分にとってなにが心の休息になるのだろうと考えてちょっとづつ実践してみることです。

実践してよかったことはちゃんと覚えておいてください。そしてまたへこみそうな時がきたらそれをまた実践してみて下さいね。

 

ではまた!

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サードプレイス

はじめまして!

はじめまして。

千代田区飯田橋にあるカウンセリングオフィス、サードプレイスのナカヤマミチと申します。

私は臨床心理士です。
相手の話をよく聞いて、その人がより安心して人生を生きるためのお手伝いをする仕事をしています。

私には強みが二つあります。
一つには、これまで大学病院や国の研究機関で仕事をしてきたことで、治療効果のエビデンスが確立された心理療法のトレーニングを受けるたくさんの機会を得られたことです。
もう一つは、患者さんに恵まれ、現在も年間700セッション以上の臨床を行なっていることです。

日々のセッションの中で考えたことやお伝えしていることなどをこの日記を通じてみなさんにお届けしたいと思います。サードプレイスの雰囲気が少しでも伝わればいいなぁと願っています。

このブログの一つ一つのお話は、オムニバス映画のようにゆるやかに繋がってはいますが、どこから読んで頂いても大丈夫です。
気になったタイトルから、さらっと、またはじっくりと、お好きなように関わってくださいね。

どうぞよろしくお願いいたします。

サードプレイス

 

追記:記事中の人名やたとえ話、症例は大体がフィクションです。

 

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